東京都内で複数の歯医者を展開している医療法人の事務長のブログだよ

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前々々々々々回からの続き しょぼ歯医者のコンサルネタパート8

jimuchoudayo.hatenablog.com

 

の続きだよ。

事務長だよ。

 

ついに急患受け入れ態勢を整えて、一気に患者が増える。

そう、結局歯医者は「家か職場の近いところ」に「痛くなったらいく」ところなのだ。

 

今日受け入れてくれるところじゃないと新患は取れないし、痛みに対応できないと患者さんは来てくれない。

いつでも受け入れ、痛みに対処し、しっかり説明して、かかりつけにしてもらう。

そういう、日常的な診療の「数」が必要なのだ。

その中から、何人を自費診療に持ち込んで、何人を定期メンテナンスに来てもらえるかが、DrとDHの腕の見せ所なのだ。

 

私がコンサルとして入ってから半年が経過して、昨年同月比で初診人数は340%をマークしたが、メンテナンス患者はまださほど増えていない。

ここをてこ入れするかーと思い、歯科衛生士の指導内容にメスを入れる。

 

まず、そもそもの流れが、治療→治癒→TBI→こない の人が多い。

TBIしたら来なくなるっていうことは、言ってることに納得していないということ。

ぶっちゃけ、DHってその分野に特化した職種なのに、広く深い知識を持っている人ってかなり少ない。

たぶんPCR歯垢がついてるところ記録して%表示する)みても、20%までは持っていけると思うけど、それより先に行ける人って数えるほどしかいないと思う。

 

「正しい歯磨きの方法」を教えることはできるけど、「それを実践させること」は容易じゃない。なにせ、人を変えるということだ。

 

1しかできない患者にいきなり100を教えてもできるわけがない。

50なら、いや20なら、なんなら5で、、、と、できる範囲の模索が必須。

100を目指して、折れない範囲で、進めていくことがDHのもっとも重要な仕事だと思う。

 

簡単にいうと、変更点は少ない。

なぜなら、「無資格の事務長に私たち国家資格保有者がなぜ指摘されなければいけないのか」という気持ちが根底にあり、正しいことを言ってもまぁ冷静に聞くことができないから。

まずは、実績が必要。そして実力を認めさせ、抜本的な改革に着手する。

そう、TBIと同じ。1しかできないDHを100できるDHに育て上げるのだ。

 

【否定しない。】

~~~~ない。という言葉で切らない。~~~するという方向で話す。また否定せざるを得ない場合には、否定したのと同じだけ褒めること。

Aができていない → BCDは大丈夫ですがAがあと一歩ですね!

といった感じに置き換える。

 

【脅さない】

Aをしないと歯が無くなります → Aをすることで歯を失わずに済みます。

 

【伝わる表現】

あいまいな表現を避けて数値化して伝えること。

ずっと~~していると、歯ブラシは痛んだら交換してください、など。ずっとっていつまで?どこをみたら歯ブラシが痛んでいるの?となってしまう。

前回から1か月ほどで歯ブラシが劣化していますので、1か月を目安に交換しましょう。

といった感じで。

 

 

例えば、

前回はPCRが80あって、ほとんど歯が磨けていない状態でした。

今回もPCR60あり、BOPも高いので、あまり変わりませんね。このままだと歯周病が進行して歯を失うことになります。歯周病は痛みがなく進みますから、一気に総入れ歯になりますよ。

それから前回と同じ歯ブラシですね。消耗品ですから同じ歯ブラシを使い続けないでください。

バス法で磨いてくださいと伝えましたが、どうしてできないのですか?

どうしたらいいか、自分で考えてください。

 

これを以下のように治させます。

前回はPCRが80ということで、歯磨きはしているがブラシが歯面にあたっていない状態でした。

今回は、前回磨けていなかった臼歯部の咬合面の歯垢が取れていましたが、ほかの範囲では相変わらず磨き残しがみられます。臼歯部咬合面と同じように、他の歯面もしっかり意識しましょう。そうすると歯肉状態も改善し、出血も減っていきます。

歯周病菌は出血に対して増殖しますので、出血しない歯ぐきにしていきたいので、がんばっていきましょう。

歯ブラシは前回と同じものですね。そろそろ交換時期のようですので、1か月を目安に交換してください。歯ブラシを交換したらカレンダーに〇をつけるなどすると目安になります。スタンダードなもので200円なので、購入されますか?受付に伝えておきますね。

前回バス法をお伝えしましたが、もう一度おさらいしてみましょう。唇側頬側は45度で歯周ポケットをめがけてください。口蓋側舌側も臼歯部以降は45度、前歯部は縦磨きでかかとをつかって、最後臼歯の遠心もしっかり磨いて。

ご自宅では鏡は見られました?もし手鏡がなければ、お隣のお店で手鏡が100円で売っていましたので購入されてはいかがでしょうか。

 

等。

わかります。毎日毎日歯磨きできない患者がきて、「ちゃんとみがきました」「でも歯垢あるんだからみがけてないやんけ」というバトルが勃発して疲れちゃいますよね。

だからこそ「みがいてきました」といわれると「できていない」と否定したくなりますよね。

でも、100点なんか狙わなくていいんです。たった1歩、前に進ませれば勝ちです。

その前に進み方を、わかるように誘導してあげてほしいんです。

 

DHは、そこが技術です。

SCやSRPの手技ももちろん重要ですが、そもそもブラッシングできなければ3か月で元に戻ってしまうんです。

磨いてあげることはできても、「本人が磨けるようになる」のはとても難易度が高いです。

 

さて、これでTBIやリコールへの反響を知るのは3か月後でしょうか。

Drにも協力を仰いで指導を聞いてもらって、同じスタンスで治療できているかをチェックし続けてもらうことにしました。

いきなり100%はできません、でも1%でも毎日前に進むしかないんです。

TBIで患者教育するのと、DH教育は同じです。

 

怒らない、問い詰めない、褒める、コレ。

 

 

Drに耳とんがらせてもらって、治療しながらどんな話してるか報告上げさせる。

徐々にだけど1歩づつ変わる。

 

3か月後のリコール率が楽しみ。